2.技術開発
〔オリジナルプッシュターミナル付 外部端子板〕
プッシュターミナルとは、ステレオのスピーカー等のケーブル接続でお馴染の、レバーを指で押し、先バラの接続線を差し込んで固定する端子です。現在、パチンコ遊技機の情報をホールコンピューターへ中継する基板「外部端子板」は、外部との接続にコネクタを採用しているものが多く、メーカー毎にコネクタが異なるために互換性がありませんでした。ホールでは遊技機の入替の度にメーカーが用意するケーブルの接続工事をする手間がかかり、コネクタに代わり接続が簡単なプッシュターミナルの採用を希望する声が多くありました。しかし、市販のプッシュターミナルは、形状が大きくプッシュレバーが押しづらいものが多く、外部端子板の小型化や接続操作に問題がありました。そこで、当社は、住友スリーエム社と協同でオリジナルプッシュターミナルを開発し、さらにそれを搭載したパチンコ機専用の「外部端子板」を設計開発しました。オリジナルプッシュターミナルは、2ピンを1個とし、プッシュレバーを段違いにすることで、押しづらさを解消し、小型化を図りました。色も12色を用意し、信号毎に色分けし、誤接続を防止できるものです。これによりホールでの新台入替の作業、設置の手続きが軽減されます。(特許出願中)

〔新インターフェースボードチェッカー〕
回胴式遊技機の型式試験では、遊技機メーカーは遊技機の試験端子としてインターフェースボードを用意します。インターフェースボードは、遊技機の情報(投入可能、スタート可能、停止可能等)をCN1へ、遊技機の回胴回転制御のステッピングモーター位相をCN2へ、また、遊技機への制御入力(スタート、ストップ数等)としてCN3を具備しています。今回、図柄停止装置の機能が追加され、遊技機情報(回胴の押し順、停止図柄=ステップ数等)をCN4に出力することになり、当社では、これに対応した、新インターフェースボードチェッカーを新規設計開発いたしました。本装置は、インタフェースボードの入出力信号の電気的条件やタイミング等が正常か否かの判定をする簡易検査機として、遊技機メーカーの必須の装置となります。

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